北海道で科学を考える、leafs

科学について、学び、伝え、見せる。北海道を拠点に活動する、学生科学コミュニケーションユニット、leafsのブログです。

厳しい自然とサイエンス

こんにちは、くちまちです。

 

一昨日は雨、昨日は風、

今日は曇りと思いきや晴天!

札幌に引っ越してきた時にも思いましたが、

北海道、(人類が)試される大地やん…!

と唇を噛みしめております…。

 

以下、それに関して思い出したことを書きましたので、

よろしければお読みください。▽

 

科学への反抗

高校から大学はじめにかけて

科学とか物理学を否定している時期がありまして、

その頃考えていたことを思い出すと

 

「人間ごときがこんな自然の挙動をわかった気になるなんて」

「科学技術は結局人間の都合のいいように自然を破壊するじゃないか。

 許せない。というかもう人類としての自分が許せない」

 

とか、もう結構いろいろと渦巻いていたわけです…。

(今思うと何様やねんと思えるところもあります…)

 

しかし、札幌で生活するうちに

科学を否定してどうすんねん、

と思うようになってきました。

その理由は2つあります。

 

ひとつは、

「科学者も人それぞれなんだな」と思えたこと。

もうひとつは、

札幌の自然が厳しかったことです(※実話)

 

研究者も人間でした

前者については、

物理学科に入って実際に研究をする先生方と

直接コミュニケーションをとれるように

なったことが影響しています。

 

講義を聴いたり、ゼミで話したりする中で、

先生一人ひとりもっている価値観が違うことに

気付かされました。

 

「科学者も人それぞれ」と知ったのです。

自然の挙動をわかった気になっているか、

というのはその人によることなのです。

科学全体に言えることではありませんでした。

 

生き抜くための科学

次に、札幌の自然。

いやいやこれ…本当です!

こんなに天気が変わりやすい、

コントロールの効かないところにいたら、

どうにかして生き抜かねばという気持ちになります。

 

そのためにはなぜこんな天気になっているのかを

説明したくもなります。

もし説明できれば、それを使って

明日の天気、いや、一時間後の天気を

なるべく正確に把握できるかもしれません。

 

こんな予測もつかない世界の中で、

人間が生きていく術として

科学は必要だったんだ。

私は科学に生かされていたんだ。

と思えてしまったのです、そのとき泣

 

そうはいっても反抗心は持ち続ける

科学者も人間で、

全員が同じ価値観をもっているわけではない。

生き抜くために科学は必要である。

だから、科学をただ否定してどうすんねん…

…ふむ、今のところはこんなところか…。

これからも科学を学びながら、

科学について考えていきたいと思います。

 

ちなみにはじめのところで出てきた疑問、

「人間ごときがこんな自然の挙動を…」

「科学技術は結局…」

これについて、まだまだ長い答えがあるのですが、

それはまた今度。

 

それではみなさま、良い週末を!